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インテグラルの嫁入り、その2

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前回更新ネタになったナイフと同時に作ってたもう1本も紹介

以前書いた通り、こっちのナイフは鈴木刃物製作所の鈴木寛さんからのオーダーで作ってた物

もちろん既に嫁入り済みでワタシの手元にはないです

 

っで、完成した姿はこんな感じ~↓

もちろんこれも積層鋼を使ったインテグラル

サイズ的にも同じぐらいで、やはりエンドボルスターが無いデザインです

前回のシープホーンハンドルの方は赤と白でまとめましたが、こちらは黒と白

しかしブレードの形状や全体的な色使いなどで、ずいぶんと違う物になるもんですな~

シースは白っぽくするか、黒にするか悩みましたが、やっぱ黒で良かった気がする

 

ブレードはフラットグラインドでシマシマ模様をあまり残さないで削りました

なのでブレード厚はだいぶ薄め

 

そしてハンドルは鈴木さんから預かったアイボリーバーク

象牙の外側の部分らしい

印鑑などの材料になってるのは中の白い部分ですが、これは外側なので細かいヒビ割れ模様がいっぱい

コバの部分は磨いていくとピッカピカの艶が出て、象牙の中の年輪みたいな模様が見えてきます

バック側から見るとこんな感じ

初めて使う材料&支給材という事で、だいぶ緊張の連続でしたが、けっこう良い感じに合わせられたと思います

黒と白、そしてシマシマに合わせる為、黒のスペーサーが入ってます

 

それにしても、いつもいろいろ教えてもらってる鈴木さんからオーダーが来るなんてビックリでしたね~

嬉しくもありプレッシャーでもあったけど、嫁に出すのが惜しくなるようなナイフに仕上がって、

鈴木さんに渡した時も喜んでもらえて非常に嬉しかったですな~

 

 


ミニユーティリティ・ホーン

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今日は新しく完成したナイフを紹介~

まあ、新しくと言っても先日のインテグラル2本の完成後、わりとすぐに出来てたんだけどね・・・

しかも作り始めたのは、もうけっこう前でオーダー品を優先させたり、

途中放置期間があったので完成までだいぶかかったな~

↓こんな感じ

実はこのナイフを元にして、先日鈴木寛さんへ納めたインテグラルのデザイン決めたのだよ~

シープホーンハンドルのインテグラルや去年作った竹ハンドルのナイフと一緒にデザインしたんですが

他の物とブレード長さを同じに作ったら、なぜかこれだけ凄く短いブレードに見えてしまう・・・

っで、その事を踏まえてデザインし直したのが、あのアイボリーバークハンドルのインテグラルだったわけですよ~

 

全長は145mmぐらいで、ブレード長56mmぐらいの小さいナイフ

ブレードは4mm厚のSLD、ホローグラインドのミラー仕上げ

ヒルト、ピン、パイプは全て真鍮

けっこう久しぶりで真鍮フィッティング使ったかも、ナイフ製作始めたての頃は多用してたけど、最近あまり使ってなかったな~  

もちろんワタシの好きな滑り止めチェッカリングも入れてます 

 

ハンドルはカメルーンエボニーでレッドのスペーサー入り

一般的には白い部分の入ってない真っ黒な物が高級らしいのですが、

模様になって面白そうだったので、わざと白い模様のある部分を使いました

同じ黒系の木でもブラックウッド(アフリカ黒檀)と比較すると、ちょっと導管が太目ですね

どうやら木の種類もぜんぜん別らしく、このカメルーンエボニーはカキノキ科でブラックウッドはマメ科の木みたいです

ほど良い固さと粘りがあって加工しやすく、磨けばピカピカに艶が出るのでハンドル材としては良いのではないでしょうか

 

シースはいつものラブレスタイプ 

実はワタクシ、奈良定さんの奥様が作る白っぽい革のシースにかなり憧れてました

しかし今までこの白っぽい革をきれいなまま、シースに加工する自信がまったく無かったので、革だけ買って手が出せずにいたのですよ・・・

っで、今回初めて挑戦してみたわけですな~

どうにかきれいな状態でシースに仕上げる事ができましたが、濃い色の革と違って凄く気を使うね・・・

 

まあ、そんな感じで完成しましたよ~

ちなみに3本一緒に作ってたので、まだ完成品紹介は2本あります

チビナイフ

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先日紹介したミニサイズのユーティリティホーンと一緒に完成したナイフが後2本あります

っで、今日はそのうちの1本 

 

全長100mmないぐらいの小さなナイフ

手の中にスッポリ納まってしまうぐらいの大きさです

このナイフは鈴木寛さんの作品をアレンジして作りました

ハンドル部分はぜんぜん違う形になりましたが、ブレードはほとんど同じ形

 

ブレードは3mm厚のATS34でホローグラインド、ミラー仕上げ

タングはどうしようか迷いましたが、テーパーに取らずフルタング 

フィッティングのピンとパイプはニッケルシルバー(洋白) 

 

ハンドルは染色&樹脂含浸のレッドウッドバールにイエローのスペーサーが入ってます 

見ためのイメージはズングリしてますが、けっこう握りやすいですぞ

ハンドル材のレッドウッドバールはちょっと軟らかい素材なので、成形時や磨きの時に気を使いますがキラキラ感があってきれいなんだよね~

 

実はこのハンドル材、別のナイフに使った切れ端なのですよ~

っで、そのナイフというのは、これ↓ 

去年の今頃に完成した、ワタシの最初に作ったインテグラル!!

一組のハンドル材から2本のぜんぜん別のナイフが作られてるってのも、何だか良いな~

 

シースは小型のナイフなので首から下げられるような作りにしてみました

グリーンのハンドルに合わせて、革もグリーン系

こういう小さなナイフだと、チャチャッと作れそうに見えるかもしれませんが実はそうでもない・・・

工程は同じなので、かける手間も普通サイズの物とあまり変わらない、ブレード削るのはむしろ小さい方が難しい 

だから小さいナイフって意外と普通の物より大変なんだよね~

 

 

モリさんのナイフ

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さて、今回のネタは前回の『チビナイフ』、前々回『ミニユーティリティ・ホーン』と一緒に完成した3本目を紹介する予定でしたが、

その前に完成して、紹介記事も途中まで書いてあったナイフをアップするの忘れてたよ!!

というわけで、本日のネタはこれ↓ 

少し前の更新でチラッと紹介した物ですな 

その時にも書きましたが、奥利根の釣りや狩猟などで有名なモリさんこと、高柳盛芳氏に頼まれて作ったナイフなんだな~ 

モリさんからは『眺めるわけじゃないから、きれいになんか作らなくて良いから』と言われましたが、そうはいかない!!

何故なら、モリさんがこのナイフを『これ、あひるちゃんが作ってくれたんだよ~』とか言って、誰かに見せて

その誰かに『は~ その、あひるってのが作るナイフはたいした事ないな・・・』とか思われたら癪なので・・・

まあ、仕上げはある程度省きましたが、シースも含め他はちゃんと作ったよ

 

ブレードはモリさんから預かった、鍛造の物

何しろ今まで使ってた刃物なので、当然刃が付いてるので作業は気を使いましたよ 

ヒルトは黒のベークライト 

ハンドルはモリさんから支給された落ち角

リクエストは『クラウンのハンドル』でしたがブレードのサイズに対して、角が立派過ぎてなかなか難しかったよ・・・

バランスを合わせる意味もあって、浅いフィンガーグルーブを付けてみた

見ためはかなり大きくてゴツイけど、けっこう握りやすく出来たと思う 

 

シースはこんな感じ↓

ブレードの反りがかなり強い形状なので、シースの形は悩んだね~

 

結局はバック側に切れ込みを着けて、そこから抜き差しするシステムにした

 

モリさんの話では狩猟で取った獲物の皮を剥ぐ作業に使う刃物らしい

っで、先日ちょうど群馬へ行く用事があったので、モリさんにナイフを渡してきた

かなり喜んでくれて『皆に自慢するべ!!』と言ってもらえてワタシも非常~に嬉しかったね~

しばらく使ってもらった後に感想聞くのも楽しみだ

 

 

 

スティッフホーン

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はい、ど~もお久しぶり

ちょっと仕事が忙しかったり、とある試験の準備をしていたりで更新してなかったよ・・・

ナイフの製作作業も2週間ほどお休み中~

そんなわけで、以前に完成したナイフを紹介です

 

すでに紹介した『チビナイフ』『ミニユーティリティ・ホーン』と同時に完成した物ですな

有名なモデル『スティッフホーン』です

作り始めたのは、それこそ1年近く前なのですがようやく完成しましたよ 

 

ブレードは4mm厚のSLD、ホローグラインド(10inc)ミラー仕上げ

 

ヒルト、ピン、ソングホールパイプなどは砲金(BC6) 

 

ハンドルはマンモスの牙でブラックのスペーサー入り

初めてマンモスを使ったわけですが、模様とか厚さとかの兼ね合いがあって、意外と使うの難しい素材ですな

『スタッグより簡単そうだな~』なんて思ってましたが、実はそんな事ない・・・

かなり甘く見ていた為、接着した後に厚さの調整が上手くいってない事がわかり愕然とする・・・

どうしようか悩んだ後、腹をくくって模様とか一切無視で好みの形に削ってみました

元々表面の色とか無いマンモスだった事もあり、意外に悪くない仕上がりになった気がするな~

仕上げるとピカピカになるし、手触りもシットリ感があって非常に良い!!

ワタシ的にはかなり気に入った素材ですが、希少で高価な事には変わりないので、あまりいっぱいは買えないのが残念・・・

 

シースはいつものようにチューブタイプではなく、ラブレスタイプ

このチョコ色の革、少し前に半裁で買ったんですが、シッカリ腰があって厚いので凄く安心できるシースになりますな~

 

さて、スティッフホーンを作ったのは今回で2本目

1本目は去年の夏前に作ったシマシマ積層鋼のインテグラルだったので、普通の構造の物は初めて

インテグラルの時にはグリーンブックに掲載されてたモデルをベースに作りましたが

今回の物は以前に鈴木寛さんから頂いたデザイン画を元に作ったです

どちらも手元にあるので、並べて見るとけっこう面白いね~

 

インテグラル歴、2年目

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そうか~

初めてのインテグラルを完成させたのが、ちょうど1年前ぐらいだったか~

自分ではもっと前から、数もけっこう作ったような気がしてたけど、改めて振り返るとまだインテグラルは7本作っただけなんだな・・・

ワタシのインテグラル歴、まだまだ浅いね

しかし、この初インテグラル作った時には、『いや~ そんなの絶対に作れないよ~』と思ってたような物も完成させたし、その中にはJKGナイフコンテストで賞をもらったナイフもあった

そう考えると期間は1年だけど、それなりに進歩したんだな~

来年の春にも『あ~ あの頃は無理そうに思えたけど、物にできたな~』と思えるような、新しいネタに挑戦するべ!!

 

 

  初インテグラル!! ついに出来たよ~!!!っというわけで、昨年末からワタシ的に大流行のインテグラルナイフ、初めての1本が完成しました~♪ まあ、見てくれたまえよ全... >続きを読む  

 

いろいろ作ってます

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やあ、ど~も

4月中は、なんだかゴタゴタとありまして更新すっかりサボってたよ・・・

でも、まあ作る物はジワジワと進めてましたよ~

 

まずは、これ↓

ブレードに積層鋼を使ったピザカッター

昨年1本作りましたが、今回はフルテーパータングにしてみた

さらにハンドルはインプルーブドだ!!

もうね、『なんで、こんなピザカッター作っちゃったの?』という物を目指してます

 

でもね~

今回のIMPハンドルはワタシ史上で、かなり良い形に削れてると思うんだよね~

自分でも完成を楽しみに作っておりますよ

 

お次はナイフ2本

写真上がSさんオーダー、下がNさんオーダー

どちらもだいぶ待ってもらってるので、頑張って作らねば~

でも、ようやく完成が見えてきましたよ

 

Nさんのナイフは染色エゾ鹿ハンドル

今回は今までのエゾ鹿とは雰囲気を変える為、ちょっと削り込んでみました

けっこう良い雰囲気になったと思います

 

Sさんのナイフ

ゴールドフィールドバールに砲金ワイドヒルト、砲金&ニッケルシルバーのバーズアイボルト

このナイフ、以前に鈴木寛さんからのオーダーで作ったインテグラルのナイフと、同じパターンから作りました

構造も違うし、素材も何もかも違うのでシルエットが同じでも、まったく違うナイフに見えるね~

 

そんな感じで最近の作業は進んでます

っで、新しいインテグラルも準備始めてみたり・・・

鋼材厚が12mmもあるので、四角く切るだけでも一仕事ですな~

 

クライン・klein

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はいはい、ど~も

いつの間にか6月になってしまい、5月中は1回しか更新しなかったよ・・・

でもナイフ製作の作業はコツコツ、ジワジワ進めてまして

前回の更新で書いたピザカッターは本体が完成し、現在はタレに漬けた革製ケースを乾燥中

Sさんからオーダーもらった砲金ヒルトのナイフも、間もなく完成

Nさんオーダーのナイフは完成して、無事に嫁に行きました~

 

っというわけで、本日は既に嫁入りしたナイフを紹介~

こんな感じ↓ 

このナイフはオーダー主のNさん自身がデザインした物で、そのデザインがを元に作りました

そしてデザインだけでなく、名前もNさんにより付けられてるんだな~

その名も『klein(クライン)』、ドイツ語で『小さな』とかそんな意味らしいです

小さくてかわいらしいデザインと合ってますな~

 

全長120mm、ブレード長46mmと名前通りの小さなナイフです

鋼材もNさん希望のSLDで4mm厚

ホローグラインド、ミラー仕上げ 

  

ハンドルはお得意、エゾシカ角の染色、レッドのスペーサー入り

特に指定があったわけじゃないんですが、デザイン的な面白さと細かい作業などの使いやすさを考え、ハンドルの前半を大きく削り込んでインプルーブドっぽくしてます

ボルトはニッケルシルバー&真鍮のバーズアイですが、普通に見かける物とは内外の色味が逆の物

 

シースはラブレスタイプなのですが、Nさん希望の首から下げられる物で左利き仕様

このシースは自分でもかなり良い感じになったと思える物で、今後は首から下げるタイプのシースはこれで行こうかと思ってます!!

 

今回のナイフ、もちろんワタシのアレンジも入ってますが、オーダー主さんの要望を出来うる限り細かく織り込んで作ったつもり

新しい試みもあったりで、ワタシ自身非常~に勉強になりましたね~

Nさん、ありがとうございました~♪

 


インプルーブドなピザカッター

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はいはい、最近少々ブログの更新サボリぎみですな・・・

しかしま~ いろんな物の製作はユルユルと進めてますよ

 

そんなわけで、今日のネタは前回の更新で紹介したNさんオーダーのナイフ、『クライン』と同時に製作していた物 

5月に製作中の物を紹介したピザカッターだ!! 

しかも、今回作ったピザカッターはハンドルがインプルーブド、さらに革のケース付きなんだな~

『なんでこんなピザカッター作っちゃったの!?』とか『あひるはバカなの?』など思って頂けたら本望です

 

丸いブレード部は昨年、自分用に作ったピザカッター同様、VG10のニッケルダマスカス 

ミラー仕上げまでシッカリ磨いた後、『一かけ三こすり~』の例の洗剤で模様出し 

 

ハンドルはブラックリネンマイカルタ

今回はマイカルタの最後の仕上げを今までとちょっと変えてみた

シットリ感のあるツヤが出て良い感じ

ひと手間増えるけど、今度からマイカルタはこれで行こ~

  

ちょっとアクセントが欲しかったので、レッドのスペーサー入れた

ワタシは赤黒の組み合わせ好きです 

 

今まで3本ぐらいインプルーブド的なハンドル作りましたが、今回は見た目と握りやすさの両立ができた気がする

というか、現在のところ自分史上で最も良いインプルーブドハンドルになった!!

ホントなら今後の自分への見本として、手元に置きたいところですが、何しろオーダーもらって作ってた物

先日めでたく嫁に行きました~

すでに実際にピザもカットしたらしいですし、喜んでもらえてホントに良かった

 

さらにそこから派生しまして、もう1本新たにピザカッターのオーダーが!!

何気にピザカッター人気ですな~

 

ミニユーティリティ・ホーン

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近頃ようやく梅雨っぽく雨の日が多くなりましたな

まあ、晴れの日が気持ち良いですが、やっぱ降る時期には降ってもらわないと困る事もあるからね~ 

しかし短期集中ゲリラ豪雨はやめてもらいたい・・・

 

っで、本日のネタは完成したナイフの紹介

以前の更新でも製作過程がチラチラ出てましたが、Sさんからオーダーいただいて作ってた物です

そんなわけで少し前にめでたく嫁入りを済ませ、すでにワタシの手元にはありません 

こんな感じ↓

このナイフの形、実は以前にインテグラルモデルとして作った事があります

いろいろお世話になってるナイフメーカー鈴木寛さんからのオーダーで作ったあれです!!

 

もちろんインテグラルとフルテーパータングなので、ある程度変更した部分もありますが基本的なシルエットは同じです

でも、ぜんぜん違うイメージのナイフになったな~

 

全長150mm、ブレード長63mmぐらいの小型のナイフ

ブレードは4mm厚のSLD、10incホローグラインド、ミラー仕上げ 

 

ヒルトは砲金でボルトはニッケルシルバー&砲金のバーズアイ 

 

ハンドルはゴールドフィールドバール(ユーカリの木)の赤と黄色の境目部分を使って、ちょっと面白い模様になりました

ブラックのスペーサーも入ってます

 

マニアックな話ですが、ワタシはこの角度から見るのが非常に好き

ハンドルからヒルトへの形状変化、ヒルトのチェッカリングと、その前後のRの付いた段差とかたまらんな~

 

ハンドルと砲金のヒルト、それとシースの色合いがけっこう良く合って、良い雰囲気になってると思うんだよね~

これをオーダーしてくれたSさん、なんとワタシのナイフ3本目なんです!!

いや~ 嬉しいですね~♪

 

まあ、そんなわけで、嫁に行っても達者でな~

 

 

 

そうだ、キャンプに持って行こ~

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さて、まあ例によっていろいろ手を出して作ってるわけですが~

先月の終わり頃から、オーダー物の合間にジワジワ進めてた物があります

しかも6本も!!

まずは鋼材にケガキを入れ、それに従って切ったり、穴あけ、外形を削ったり

 

その後、タングの平面出しをしたり、エッジのケガキを入れたりして、ブレードを削る

 

↓写真上の2本は今回初挑戦のハンドル材が何もなく、1枚の鋼材から削り出して作るタイプのナイフ

何だかインテグラルっぽくもあるけど、『スケルトン』って呼ばれる種類らしいです(最近知りました・・・)

その後の工程の事があるので、ハンドルが着く4本はハンドル材を切り出し、ピンやパイプの穴も合わせて空けちゃう

ヒルトレスなので、ハンドル材の前端面は左右合わせて、仕上げ状態に磨いておくです

っで、ブランクの方は熱処理の旅へ~

 

熱処理待ちの間に、ナイフの型を使ってシースを作り始めます

ループ部のコバをきれいに仕上げたり、ループを縫ったり

中子になる部分はナイフ本体がないと難しいので、その手前まで進めとく

 

そうこうしてる間に熱処理から無事に帰還

割れたり曲がったりもなく、素直なままで帰ってきました~

 

さて、いつもならここから手磨きできれいに磨き上げるんですが、今回はグラインダーで仕上げてお終い

用意してあったハンドル材と、ピン&パイプを仮組みして問題ない事を確認

 

問題なかったので、素早く接着!!

ワタシは硬化時間の長いエポキシを使ってるので、シッカリ1日待つ必要があります・・・

しかしま~ 4本も一度にハンドル取り付けしたの初めてだったので、なんか疲れたね

 

そしてエポキシが硬化したら、ハンドル成形

これはも~ どんな形にするかシッカリ決まってる物だったので、迷う事なくドンドン削っちゃう!!

 

っで、ハンドルもブレード同様に手磨きは無しでグラインダーとバフだけで終わり~

いつものマークも入れて、刃を付けたら出来上がり~♪

 

お~ ザックリ仕上げとは言え、6本も一度に完成して並べると達成感あるな~

 

もちろんシースも一緒に進んでたので、ほぼ同時に出来上がり~

スケルトンの2本以外は首からぶら下げるタイプ

先日オーダーで作った『klein(クライン)』のシースが良い感じだったんで、それとだいたい同じ雰囲気で作りました

っというか、今回作ったうちの2本はクラインを少しだけアレンジしたモデルなんだけどね・・・

 

作り始めから完成まで1か月弱、待ち時間を除いた実際の作業時間で言えば10日ほどでしょうか

ザックリ仕上げなので、当たり前と言えば当たり前ですが、ワタシ史上最速でした

 

っで、なんでそんな急いで作ってたかと言いますと~

今週末に開催される、このイベントに持って行くのだよ↓

 『712.jpn.com SEVEN-TWELVE』のキャンプイベントなんだな~

まあ、普通に参加するだけでも楽しいと思うんですが、ワタシもとりあえずナイフ製作してるわけなんで、

何かカスタムナイフの世界へ少しは協力できるかな?

っという感じで、このナイフを皆さんに使ってもらおうと作ってみました

 

ちょっと天気予報は微妙ですが、楽しみだな~♪

参加される皆さん、よろしくお願いしま~す

 

キャンプへ行ってきた

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さて、先週の更新でも書いた通り、 『712.jpn.com SEVEN-TWELVE』のキャンプイベントへ行ってきたよ

長野県の『高ソメキャンプ場』というところで開催

これがま~

写真の通り、良い感じのキャンプ場なわけですよ!!

 

っで、皆さん集まって設営等の準備が終わったところで、有名ナイフメーカーの皆さんによるワークショップが行われました

ハンドル取り付けまで進めたキットとベルトグラインダーを持ち込んで、ナイフ製作体験

一流メーカーさんの鮮やかな技が、間近で見られるのは非常にありがたい!!

 

革やビーズ等を使ってアクセサリー作りや、ナイフの装飾など

写真はないんですが、フラッシュライトのケースを革で作ったり

屋外イベントとは思えない内容がいっぱいでしたよ!!

しかもワークショップの講師は、有名メーカーさんばかりで、こんな機会なかなかないですな~

 

そしてワークショップも終わり、夕食の用意

調理場で使われる刃物はもちろん、参加したメーカーさん達のナイフ!!

並んでる物はどれでも自由に使ってOK~

ナイフショーで手に取って見る事はできますが、有名メーカーさん達のナイフを

実際に使って料理する機会なんて普通ないですからね!!

これ、そうとうに贅沢な状態なんですよ~

ちなみにワタシの作ったナイフも、コッソリ紛れ込ませておきました・・・

 

もうね~

メニューが盛りだくさん過ぎる上に、メチャメチャうまいのよ

凄いこだわりのカレーとか、麻婆豆腐とかたまらんです

ホントに腹いっぱい

皆で焚火を囲んで、うまい物食べて酒飲んで、面白い話して最高だったな~

 

そして翌朝

朝食後、のんびり時間にワタクシが『あひる製作所、勝手にナイフショー』を突如開催!!

すると他の皆さんもいろいろ持ち出してくるわけですよ

皆でテーブルを囲んで『あ~でもない、こ~でもない』とナイフやらレザークラフト談義に花咲きまくり~

ちなみにこの写真は、ワタシのナイフが並んでるところに、

有名メーカーさんの凄い作品出されて公開処刑されてるところです・・・

 

そして、前回更新で書いたナイフ達

その中のネックナイフ4本が、キャンプに参加したチビッ子達の手に渡っていきました

嬉しそうに首から下げて、料理の時間には実際に使ってくれてるのを見てホント嬉しかったな~

仕上げがきれいだったり、難易度が高かったり、素材が豪華だったりするような凄いナイフじゃないけど、

ワタシにとってはけっこう特別なナイフになりましたね~

これからもナイフに親しみ、安全に正しく使っていって欲しいですな

 

まあ、そんな感じで非常~に楽しいキャンプでした

当たり前と言えば、そうなんですがキャンプとナイフイベントって凄く相性いいね

っで、このキャンプイベント、すでに来年も開催する事が決まってます!!

今年は様子見で参加しなかった方、こんな良いイベントはなかなかないよ~

 

最後になりましたが、準備から現地での運営等をしてくれた皆さん、改めましてありがとうございました

 

いろいろ新しい試みのナイフ

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はいはい、ど~も

ジメジメした毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか

ワタシは相変わらずユルユルとマイペースでインテグラルなナイフを中心に、何やらいろいろ作ってますよ

 

っで、本日はそんな作業ネタではなく、少し前に完成したナイフの紹介

以前に紹介したミニユーティリティ・ホーンとだいたい一緒ぐらいに完成した物ですな 

全長が150mmぐらいでブレード長57mmぐらいの小型ナイフです

まあ、最近ワタシが良く作ってる大きさですね

 

以前に作った竹ハンドルのナイフと同じパターンから作りましたが、ハンドル形状やヒルトのデッパリなど、けっこう違ってます

 

っで、このナイフ、いろいろ実験的な意味合いのある物になってます 

まず鋼材はSPG2ですが、熱処理をCRMO7の条件で行ってます

普通にSPG2として熱処理した物と比べて、磨きの際の傷取りが楽でした

逆に刃付けする時の砥ぎは普通に熱処理した物の方が、気持ち良く砥げたような気がする

実際切ってみると、どちらもスラ~って感じの滑らかな切れ味でワタシの好みですな

刃持ちはそこまで使ってないので良くわかりませんが、磨く時の粘り感からすると、普通にSPG2として熱処理した方が持つような気もしますね

じゃあ、どっちが良かったかと言うと、まあその時の気分で良いんじゃないかと・・・

 

ヒルト、ピン、パイプはニッケルシルバー(洋白)

ハンドル材はカリンのコブ材

このへんは特に新しい試みは入ってないです 

 

もう一つの実験はハンドル 

初めて試す形に削ってみたです

文章で説明するのは難しいんですが、コークボトル形状のお尻が凄く細くなったような感じ

今までこの手のハンドルはスタッグやホーン系を除き、中央が太く、お尻に向かって緩やかに細くなる単純な形に削ってました

また、コークボトルっぽくお尻で広がる形状も試した事もあるんですが、どちらも悪くないけど『これだ!!』っという程でもなかったんだよね・・・

 

しかしですね~ 

2月のブレードショーで購入した高本龍雄さんのナイフ

このハンドル形状の中に『これだ!!』と思える答えが入ってたんですね~

ナイフの形がだいぶ違うので、まるっきりマネする事は出来なかったんですが、かなりこのハンドルを意識して削りました

今回作ってみて感じた部分もあるので、そのうちそこを踏まえてまた挑戦しよ~っと 

 

 

端材で工作

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なんか突然、バカみたいに暑くなったね・・・

もう梅雨は終わりなのかな~

そんなわけで、空調のない作業場でのナイフ製作が苦しい季節になってまいりました・・・

 

それはともかく、ナイフを作ってるといろんな端材が出ます

もちろんナイフに使う事は出来ないですが、けっこうきれいな物も多いので、貧乏性なワタシは捨てられずドンドン溜まっていきます・・・

ところが、そんな端材の出番がついに来たのだよ!!

それは『帯留め』 

まだ寒い頃にリクエストが来たんですが、オーダー品を製作する合間でチマチマやってたので、えらいこと時間かかってしまった・・・

まずは積層鋼の端材を帯留めの形に切ったり削ったり

  

ただの板じゃあ、シマシマ模様が出てこないので、なるべく傾斜をつけて模様が引き立つ形状に削る

 

だいたい400番ぐらいまでベルトかけたら熱処理へ出します

硬くする必要はないんですが、熱処理しないと錆びやすいのだよ 

熱処理が済むと酸化被膜でシマシマ模様がうっすら見えます 

 

磨き工程の前にステンレス棒とマイカルタを穴に詰めて埋めます

マイカルタは必要なサイズより少し大きめに切って、適当な丸棒の先に瞬間接着剤で仮固定

それを旋盤使って穴のサイズに合わせ丸く削って作ったです

ちなみにそのマイカルタも端材で十分 

 

その後は詰め物を削りながら表面をきれいに磨いていきます

っで、模様出しするとこんな感じ

 

このままでは帯留めにならないので、帯に通す台座が必要になるわけですが~ 

世の中には帯留めを自作する人がけっこういるらしく、帯留め用の台座が売ってます

まあ、自分で作っても良いんですが、 かなり安い物なので大人しくこれを購入

そして取り付け

めでたく完成~♪

 

ついでにハンドル材の端材でも作ります

これはも~ 積層鋼と違って工程が少ない

適当に端材を切って、台座に取り付け、後は好みの形に削り込んで、バフで磨いて出来上がり~ 

こういう端材工作もけっこう楽しいね

 

 

松本ナイフショウのお知らせ~

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『毎日バカみたいに暑いな~』と思ってたら梅雨も明けて夏だね

晴れは気持ち良いんだけど、いくら何でも暑すぎる・・・

そして、そんな暑い時期に開催される、熱いナイフショウのお知らせ

今年で第3回となる『松本ナイフショウ』のポスターとかDMとかが出来たらしい

実行委員長であるところの新井さんのお店、『ちくま』のブログに発表されてましたよ

開催の度にナイフメーカーを始めとする出展者数が増えて、今年はなんと72テーブルだってさ!!

う~む、これって数の上では日本最大って事になりますよね?

すげえな~

ワタシも行く予定ですが、出展者じゃなく普通にお客さんで行きますんで、もし会場内ですれ違ったりした時にはよろしくです~

ワタシがナイフ製作に使用しているフライス『リトルミーリング9』とか、バンドソーの『BS-23』を販売している

『東洋アソシエイツ』さんも昨年に続き出展予定だそうです

会場で実物を見て、サイズ的な事や質感を確かめるにも良いチャンスですな~

 

まあ、そんなわけで楽しみだな~

 

 


銀座ブレードショー

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アッという間に8月ですな

そして相変わらず猛暑だね・・・

熱中症でブッ倒れたりしないよう皆さん気をつけましょ~

 

っで、今度の日曜日、8/9にライオン銀座クラシックホールにて銀座ブレードショーが開催されます!!

ワタシも見に行こうと思ってます

詳しくはリンク先をどうぞ

まあ、言わずと知れた大人気のショーですけど、今回からスペースが広くなったらしく

出展するメーカーさんも増えたみたいです!!

楽しみですな~♪

 

そして今回のショーでも、またまたワタシの作ったナイフが展示されるのだよ!!

っと言ってもワタシがテーブル出してるわけじゃなく、エングレーバーの小池憲男さんのテーブルで展示されます

なんだか小池さんのテーブルに居候させてもらうのが、毎回恒例になってきてます・・・

展示されるのは、オーダーで製作し6月に完成、嫁に行ったナイフです

砲金ヒルトで元々重厚でシットリな雰囲気でしたが~

 

エングレーブが施されて、さらに重厚で豪華な雰囲気に!!

う~む、良いな~

嫁に行ってしばらく見ないうちに、すっかり美人になって!!

父ちゃんは嬉しいぞ!!

まあ、そんなわけで銀座でこのナイフと再会するのが楽しみですな~

 

 

 

松本ナイフショウへ行ってきた、その1

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やあやあ、お久しぶり

気が付いたら前回更新から1か月も経ってたよ・・・

っで、その1か月の間に銀座ブレードショーへ行ったり、松本ナイフショウへ行ったりしてましたよ

そんなわけで、今日は松本ナイフショウのネタ

何しろワタシにしては珍しく、会場の写真をいっぱい撮ってきたのだよ!!

写真がかなり多いので覚悟するように 

 

会場は大きな部屋と小さな部屋の2つに分かれてました

大きな部屋の方へ入ると、こんな感じ~

なんたって70以上もの出展者数で国内最大規模ですからね 

 

まずは福田正孝さんのテーブル

もちろん以前から福田さんの事は知ってましたが、6月に行ったキャンプイベントをきっかけに仲良くしてもらってます

テーブルにはナイフだけでなく、アクセサリーや小物も置かれてますが、まあどれも見事な作品ばかり

福田さんの作品は『きれい』とか『カッコイイ』だけでなく、どうやって作ったのかわからないような物もあって面白いんですよね~

 

そしてこの秋に福田さんの本が出るらしい!!

置いてあるのは、まだ中身が白紙の本なんですが、タブレットで内容をチラッと見せてもらいました

かなり楽しみですな~♪

楽しみと言えば、ついに福田さんにナイフをオーダーした!!

しかし、近頃ナイフをオーダーしようとすると、かなりの高確率で『自分で作れば良いじゃん』と言われるんですが・・・

自分では作れないor難しい物をオーダーしてるので、そう簡単にはいかないのですよ~

 

 

お隣は島田英承さんのテーブル

島田さんのナイフはなかなかお目にかかる機会が少ないんですが、こんなにいっぱい!!

まったく独自の世界観がある作品ばかりなので、ワタシ自身の引き出しを増やす為にも、いずれ1本ほしいんですよね~

 

 

長友隼人さんのテーブル

長友さんの作るブレードは熱処理で独特の刃紋が出ていて、もうメチャメチャかっこいいのだよ!!

頼んだら作ってくれるのかな~ 

↑こんな感じにカッコイイ刃紋のあるブレード

凄いよね~ これはマネしたくても出来ない・・・ 

 

 

奈良定 守さんのテーブル

もう、安定のクオリティーですな~

ワタシが奈良定さんのナイフで一番好きなところはハンドル!!

何しろその削りが良いのだよ~

ワタシが初めて購入したカスタムナイフは、奈良定さんの3incセミスキナーでしたが、

これは今でもお手本に眺めたりする事あります 

 

 

ウォータース ぐれんさんのテーブル

名前の通り外国人の方なのですが、作品は日本人以上に日本風です!!

ぐれんさんの作品は初めて拝見しましたが、どの作品も非常に華やかできれいでした

 

 

藤田 守さんのテーブル

銀座のショーなどでもお馴染みな藤田さん、和風なアートナイフという感じの作品

製作過程の話しを聞くと、もう絶望的とも言える手間がかかってるんですよね~

 

 

太田 敦隆さんのテーブル

今回初めてジックリ作品を見て、お話しさせていただいたメーカーさんですが、鋼材への研究心が半端ではない!!

ありがたい事に資料までいただいてしまったです

ありがとうございます

 

 

並木 実潤さんのテーブル

スチームパンクを取り入れた作品で、もう言わずと知れた存在ですな!!

今回もナイフはもちろんアクセサリーや小物もいっぱい

スチームパンクでない物もトートバックや、銅板を叩出して作ったアイスクリームスプーンなんかもあった

並木さんの作品は技術的な事が凄いのはもちろんですが、アイデアが凄いんだよね~

あと、どの作品もちょっとヤバいぐらい手間がかかってる・・・ 

今回、並んでたナイフの中でワタシが一番気に入ったのはこれ↑

写真だと質感が伝わりませんが、ハンドルが銅で表面を叩いて凸凹になってて面白い

 

  

間狩純平さんのテーブル

日頃からブログやSNSで交流のあるマッカリーさん

ホント、もの凄く勢いのある若手メーカーです!!

ワタシもナイフ製作歴まだ長くないですけど、そんなワタシより更に短いのに各地のショーに出まくるは、

難しいナイフもドンドン作るはで、その制作意欲は目を見張りますね

ナイフの写真がちゃんと撮れてなかったので、マッカリーさんのブログで見てくだされ~

 

 

成恒正人さんのテーブル

いつ見ても成恒さんのナイフ、かっこいい

特にスタッグハンドルは、その使い方が絶妙過ぎますね

ワタシも去年1本購入して持ってますが、ホント押えるべきところを押えた作りって言うんでしょうかね~

でも、その割にお値段は買いやすい設定なので、けっこう驚きます

 

 

東洋アソシエイツさんのテーブル

こちらはナイフメーカーではなく、工具や加工機械の販売を行ってる会社

ワタシもここのバンドソーフライス盤を使ってナイフ製作しています

ホビー用の小型の物が中心ですが、据え付けや電源確保など特殊な準備をしなくても良いので、手軽に工作機械を導入できます

小さな機械なので、工業用の大きな機械のようにゴリゴリ加工する事は難しいですが、時間をかけて少しづつ加工していけば、かなりのレベルの物も作れますよ

そしてだな~ 昨年に続いて加工例として、ワタシのナイフを展示して頂いたのだよ!!

インテグラル2本、フルテーパータング2本の合計4本も~♪

ワタシ史上、最大規模の展示です!!

『おまえ、ホント居候が好きだな』と言われそうですが、まあ好きです

 

そんな感じでワタシにしては珍しくショウの様子をお伝えしておりますが、

まだまだいっぱいあるので、とても1回の更新では終わらない!! 

というわけで、その2へ続く~

 

松本ナイフショウへ行ってきた、その2

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さて、前回に続き松本ナイフショウの様子です

今日は、その1よりも写真多いよ

 

 

刀工  根津啓さんのテーブル(ブログはこちら

根津さんには初めてお目にかかって、話をさせてもらいました

刀鍛冶っていうと、何だか年配の方のようなイメージを勝手に持ってましたが、根津さんはお若い方でしたね~

テーブルには小刀やペーパーナイフが並んでましたけど、これがま~ カッコイイのよ!! 

この刃紋なんて凄いよね~

刃紋をクッキリ見えるようにするのに、エッチングする方法と砥ぎで見えるようにする方法があるらしい

日本刀なんかは後者で、砥ぎによって刃紋を浮き上がらせてるらしいのですが、この小刀はまさにその方法で作られてるそうです

凄いな~ 小刀って言っても、もう刀と変わらない工程で作られてるんだな~

まあ、お値段もなかなか凄かったけどね 

 

 こちらはエッチングで刃紋を出してるらしい

正直どちらもきれいでカッコイイ

ワタシのような素人にはパッと見違いがわからなかったよ・・・

このジャンルは自分でマネして作る事は出来ない物なので、憧れますな~ 

 

  

九鬼 隆一さんのテーブル

九鬼さんのナイフはもちろん普通のナイフも素晴らしいんですが、

何と言ってもデフォルメシリーズやミニなど、面白いアイデアがいっぱいなんだよね~

以前にも書いた事あるけど、こういう面白い物って見た目は愉快だけど作るのは意外と難しい・・・

いろんなアイデアが出てくる事と、そのアイデアを形にする技術、凄い事だと思いますよ~

 

九鬼さんのデフォルメシリーズの中でも非常に目を引いたのが、このサブヒルト付き!!

だって、こんなズングリした形なのに、ちゃんとバックべベルがあってサブヒルト付いてるんだよ!!

しかもデザイン的に違和感ない

凄いですな~ 

 

 

山本 徹さんのテーブル(HPはこちら

ワタクシ山本さんのフォールディングナイフかなり好きですね~

よく『センスが良い』とか言いますが、山本さんのナイフはまさにそれ!!

しかもただきれいってだけじゃなく、その製作工程や形に凄い技術やアイデアが入ってるんだな~

山本さん本人も紳士な感じでカッコイイよ 

っで、そんな中でも一番好きなのが、このソムリエナイフ

コルクを抜くスクリューなんて、丸棒から螺旋に削りだしてるんだよ!!

それも旋盤とか機械じゃなくヤスリで!!!

これはワタシの中では、かなり欲しい1本です 

 

 

 

高本 龍雄さんのテーブル(HPはこちら

高本さんのナイフはどれもキッチリした作りで、本人の印象のままって感じの作品です

ワタシが初めてインプルーブドハンドルのナイフを購入したのが、高本さんのナイフでした

最近は自分でもインプルーブド作れるようになりましたが、そんな今でもまだ高本さんのナイフを手本に眺めてます 

高本さんの新しいシリーズ

これはどれもワタシが好きなタイプでしたね~

 

 

鈴木 美朗さんのテーブル

まあ、今さら言わないでも皆さんご存知、『鈴木刃物製作所』のお兄さんの方

お兄さんの作品はシースナイフを1本とフォールディングを1本もってますけど、どちらも凄い技術で作られてます!!

どちらのナイフもワタシはまだマネして作る事は出来ない物・・・

まさに『日本の職人』って感じですよ!!

ワタシが凄く気に入ったのは、この3本

ヒルトからハンドルにかけての形が良いんだよね~

 

 

鈴木 寛さんのテーブル(ブログはこちら

鈴木寛さんには日頃からナイフ製作のかなり、いろいろな事でお世話になってます

国内はもちろん、海外にもファンを多く持つまさに実力派ってヤツですね

鈴木さんのテーブルはいつも多様なナイフが並ぶんですが、そんな中で今回ワタシが気に入ってるのはこれ↓

 

 やや小型のナイフで、かなりシンプルなモデルなんですけど、そのラインやハンドルの削りがメチャメチャ好みです!!

ハンドル材も面白い模様なんだよね~

 

 っで、そんな日頃からお世話になってる鈴木さんから、非常にありがたいお話が!!

ワタシが所属している災害救助犬チームにナイフを寄贈して頂きました~♪

昨年の広島への出動後、ワタシの考える災害に対応したナイフの条件を鈴木さんに伝え、それを鈴木さんなりのアイデアで形にしていただいた物です 

いや~ もう何とお礼を言ったら良いやら!! ありがとうございます!!!

 

 

古藤 好視さんのテーブル

古藤さんと言ったら、きれいな銘木をハンドルに使った肥後ノ守タイプのナイフ、ライトフォルダーがメッチャ有名

もちろんワタシも持ってます!!

しかし今回のテーブルには、それ以外いろんなタイプのナイフがいっぱいでしたね~

けっこうシースナイフが多かったですけど、やはりどれも古藤さんらしい雰囲気と、手を出しやすい価格帯

 

その中でワタシが一番気になった(というか買いましたが・・・)のがこれ↑

ハンドルが手の中にスッポリ収まるぐらいの小さいナイフなのですが、まず形が面白い!!

そして実際に握ってみると、非常に使いやすそう

これはワタシのナイフにもぜひ取り入れたいですな

 

 

山本 宣弘さんのテーブル(HPはこちら

山本さんのテーブルはいつも賑やかで、ホントいろんなタイプのナイフが並んでます

ワタシのイメージでは山本さんの作品は厚い鋼材から削り出した、迫力のある作風が魅力なんですよね~

そして今回ワタシが気に入ったのがこれ↓ 

オイルで染色されたスタッグをハンドルにした3本のナイフ(1本はみ出してしまった・・・)

ホントにきれいに仕上がってて、欲しくてもなかなかお目に掛かれないようなナイフでした

色のグラデーションを楽しむハンドル材なので、普通のスタッグハンドルより調整が難しいと思うんですが、

それをこれだけきれいに作るってのは、さすがですよね~

 

そんな感じで、その2はお終い

ショウが終わってから既に1週間以上過ぎてますが、まったくお構いなしで、その3へ続く~

 

 

 

松本ナイフショウへ行ってきた、その3

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ず~っと雨続きで、今日なんか台風の影響でドシャ降りだよ・・・

まあ、西の方から徐々に晴れてきてるらしいんで、もう少しの辛抱か?

 

それはまあ置いといて松本ナイフショウのレビュー

すでにショーから10日以上経ってますが、ようやくその3・・・

 

加藤 四龍さんのテーブル(ブログはこちら

 

まあ、加藤さんと言ったら、昨年のJKGナイフコンテスト応募作のザクナイフじゃろ!!

もちろんテーブルにありましたよ

今までフォールディングのイメージが強いメーカーさんでしたが、今回はシースナイフもいっぱい

加藤さんのナイフはシルエットが凄くカッコイイのと、実用を非常に良く考えて作られてます

ブログではそのあたりの考えや、居合や刀についての話しも書かれてて、非常に面白いですよ

 

 

宮前 敏行さんのテーブル(ブログはこちら

いつもながら非常にきれいなデザインに、見事な技術で作られたナイフが並んでました

8月初めに開催された銀座ブレードショーではワタシも1本購入させてもらいましたが、まあ触って眺めて楽しくなる作品でしたよ

なにしろ、アメリカのアトランタブレードショーで受賞、JKGナイフコンテストでも大賞受賞、

その他にもいろんな賞を取りまくってる世界レベルのメーカーさんですから、凄いに決まってますけどね

しかし、宮前さん本人は『ちょっと、こんな面白いオジサンいないな・・・』と思わせる愉快な人です

 

 

小池 憲男さんのテーブル(HPはこちら

エングレーバーとして今やすっかり有名人な小池さん、テーブルには見事な彫刻が施された作品の他

試し彫りをしたプレートがいっぱい!!

ナイフだけでなく、アクセサリーなどいろいろな物にも彫ってもらえます

彫刻が入るとイメージがガラッと変わり、重厚で豪華な印象になりますな~

 

 

後藤 渓さんのテーブル

今回初めて後藤さんの作品をジックリ見る事ができました

包丁やシースナイフの他、銘木を使った肥後ノ守タイプのナイフも多数ありました

積層鋼やコアレス材などを多く使っていて、非常にきれいでしたね~

 

 

 

橋本 庄市さんのテーブル(ブログはこちら

橋本さんのテーブルはいつ見ても、他とはまったく別世界ですね~

ナイフを始めとして、鍛造成形されたさまざまな作品が並んでます

まさに圧倒的という雰囲気がありますね~

ちなみにワタシが昨年と今年の春に作ったピザカッター、あれを作るキッカケになったのは

一昨年の松本ナイフショウで、橋本さんのダマスカス鋼と杢目金のピザカッターを見た事でした

 

 

山村 信彰さんのテーブル

レザークラフトをされてる方で、銀座ブレードショーにも毎回出展されてます

そして写真の通り、レザーカービングが凄すぎる!!!

ナイフのシースはもちろん、ギターやハーレーのシートまであったよ!!

ワタシが革で作れるのはシースと小銭入れぐらいですが、こんなにも凄い事ができるんだね~

そんな凄い作品の中でも、特にワタシの目を引いたのがこれ↓

小型のバックの真ん中に羽が乗ってるように見える・・・

ところがこれ、別パーツを貼ってあるわけじゃなく、革を彫り込んで羽を浮き上がらせてるんだって!!

フィギアカービングっていう技術らしいですが、こんな事もできるんだな~

写真だとわからないけど、羽の繊維1本、1本がきれいに彫られてて、ホントにフワフワしてるように見えました

 

 

 

水野 清介さんのテーブル

今までなかなかジックリ見る機会の無かった水野さんのテーブルですが、今回は隅から隅までよ~く見せていただきました!!

水野さんの作るブレードは模様の美しさもありますが、非常に重厚な印象

写真の中央下側にある小出刃みたいなブレードを買おうかどうしようか迷ってるうちに、忘れて帰ってきてしまったのが悔やまれる・・・

このブレードに自分でハンドル着けて、シース作ったらけっこう面白いナイフ作れる気がしたんだけどな~

まっ、またの機会を狙いましょ~

 

 

 

斉藤 博さんのテーブル

斉藤さんの作品はいつ見ても新しい物に挑戦されてるのがわかりますね!!

常に新しい作品が、しかもいっぱい並んでます

写真の右から2番目のナイフがワタシとしては気になる作品でした

形状やハンドルの仕上げも非常に面白いし、ブレード表面の仕上げが独特で不思議な感じでした

斉藤さんのナイフはまだ1本も持ってないんですが、いずれ欲しいですな~

 

 

さて、出展者さんの紹介は以上ですが、この他に各メーカーさんが参加して、来場者が投票するコンテストが行われてました 

こんな感じでいろいろなナイフが並んで、来場者は気に入ったナイフに投票をする形式

どのナイフも趣向を凝らした見事な物でしたが、まあいろんな意味で目を引く1本が・・・

長友隼人さん作のトマホーク(斧)だ!!

ちなみに、このコンテストのテーマは『女子ナイフ』らしいんですよ・・・

そこにこの女子力あふれるトマホークでの参戦、素晴らしいと思います

 

まあ、そんな感じで松本ナイフショウレビュー、その3も終了~

あ~ やっと終わったよ・・・

こうやって会場の写真いっぱい撮ってレビュー書くのはけっこう大変だね~

 

松本ナイフショウの自慢大会

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『おいおい、まだ松本ネタ終わってね~のかよ!?』という声が聞こえそうですが

本日は松本で手に入れた物の自慢大会です!!

 

まずはこれ↓

古藤 好視さん

全長145mm、ブレード長50mmぐらいの小形のナイフです

ハンドルとシースは黒柿

このナイフは非常に面白い形で、もう即買いでした!!

山が1つのインプルーブっぽいハンドルなんですが、非常に握りやすいし見ためも面白い

これはぜひ自分のナイフにも取り込んでみたいですな~

 

お次は九鬼 隆一さん作のナイフとフォークのセット

九鬼さんのナイフは、ここでも書いてますがディフォルメやミニなど、そのアイデアがホントに楽しい!!

そんな中でもワタシが気になったのが、このナイフとフォーク

見ての通りのセットでナイフについては普通と言えば普通なんですが、このフォークがヤバい

普通のナイフを作るのと同じようにブレードを削って、それをさらにスリット入れてフォークにしてます!!

これ、磨きも含めて考えるとかなり面倒くさくて大変ですよ・・・

さらに2本セットで入れるタイプと、ナイフのみを入れる2つのシースが付属

これはナイフのみで持って出たい時の為らしいですが、なんとも気が利いてますよね~

 

っで、2本セットで入れるシースに収めたところ

シースが葉っぱをデザインした物なのですが、ナイフとフォークがきれいにそのラインに収まるんだな~

この発想はお見事ですよね

そして何より驚きなのは、これだけいろいろセットになってたのに、メチャメチャお買い得な価格設定だった事!!!

ちなみにワタシが、これと同じ物を同じ値段で作ってくれと言われても嫌です・・・

これは実際にキャンプに持って行って使いたいな~

 

 

まだあります

これ↓

『はあ? なに、石? 溶岩?? 拾ってきたの?』とか思われそうですが、そうじゃない!!

これは刀匠、加藤清志さんが提供してくれた『玉鋼のスラグ』という物で、会場で行われた抽選会で当たったのだよ~♪

まあ、ワタシも詳しくは良く知りませんが、日本刀の材料になる玉鋼を作る際に出た不純物の塊らしい

大部分は真っ赤に錆びた鉄の塊なのですが、ところどころ銀色のツブツブが見えて、『あ~ これが玉鋼なのかな~』とか思うと、なかなかムネアツ!!(違うかもしれんが・・・)

加藤さんの玉鋼のナイフはホント『小さな日本刀』って感じで凄い迫力!!

ワタシもいつかは欲しい1本なのですが、やはりお値段も凄い・・・

というわけで今回、玉鋼のスラグが頂けたのは非常に嬉しかったですね~

 

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